手作りの器・食器のセレクトショップ ならびや商店

2019/03/25 18:17


風合いや色の変化を楽しむ、育てる「器」


手作りの「器」には様々な表情があります。

斑点やかすれ、釉薬の風合い、濃淡、ふぞろいな形。

作り手の思いが詰まった器は、そのひとつひとつに様々な個性や表情を見せます。


手作りならではの味わいが楽しめる器は、使えば使うほど、あなたの暮らしに馴染んでいきます。

使い込むほどに風合いを増しあなただけの器に育っていきます。

料理の盛り付けや使い心地を楽しみながら、どんどん使ってください!

そして経年変化も楽しんでいただけたらと思います。



届いた陶器をお初めてお使いになる前に


ついつい集めたくなる作家さんたちの手作りの器。

心を込めて作られたアイテムは、迎える側も心を込めて扱いたいものです。


陶器には「吸水性」があり、お料理や飲み物の成分が吸収されやすいという特徴がありますので

ご使用前の「目止め」というお手入れをするとシミや匂いを付きにくくすることができます。




【目止めの手順】


目止めとは、陶器のお肌に「でんぷん質」をかぶせて目を埋める作業です。

陶器のザラザラした粗い表面にでんぷん質が浸透することで目が埋まり、水分や匂いの染み込みを抑えることができます。


① 鍋に器を入れます。米のとぎ汁を入れ、器がしっかり浸るようにします。

(※とぎ汁の他には、水に小麦粉か片栗粉を溶かしたものでも可)


② 煮立たないように注意しながら沸騰させ、15分~30分程度、弱火で煮沸します。

(複数の器を目止めする際は、ぶつかり合って割れたりしないように、十分注意してください。)


③ 器を浸したまま自然に冷まします。


④ 冷めたら、ぬめりが取れるまで丁寧に水洗いをし、乾いた布で拭いて自然乾燥させてください。


目止め処理をしても経年や使い方によって、シミや色移りは完全には避けられませんが使い込んで風合いを楽しんでいただけたと思います。



普段の扱い方


「手作りの器は、いつもより少しだけ手をかけてあげる。」

そんな気持ちでお手入れも楽しんでいただけたらと思っています。

ここでは、使い方や洗い方のポイントをご紹介していきますのでご確認ください。



【ご利用になる時のポイント】


● お料理を器に盛り付ける前には、一度水に浸してからのご使用がオススメです。

このひと手間により、器への色素や匂いの侵入を防ぐことができます。

※粉引の器は、水に浸すと斑点のようなものが出ることがありますが、これは粉引の特徴で乾くと元にもどります。

不良品ではありませんので安心してお使いください。


● 耐熱表示がない場合は、直火・オーブン・冷凍庫等へのご使用は厳禁です。


● レンジの軽い温め程度は可能です。


● 匂いの強いものや色の濃い食材や液体を、長時間器に入れたままにしないでください。

匂いやシミの原因になります。


● 陶器は粒子の粗い土で作られていることが多いため、器の底(高台)がザラつきます。

傷つきやすい素材(ガラス製など)のテーブルや台に置くと、傷がつきますので、ランチョンマットやコースターなどを敷いて、器を置くと安心です。ザラザラがどうしても気になるという場合は、サンドペーパーで研磨して構いません。



【使った後、洗い方のポイント】


● 使用後はなるべく早く洗ってしっかり乾かしてください。


● やわらかいスポンジに中性洗剤をつけて洗ってください。

 ※焼締め(釉薬を掛けずに焼いた)の器や焼締め部分がある器はタワシなどを使って洗ってください。


● 食洗機の使用はお避けください。破損・劣化の原因となります。


● つけ置き洗いはオススメできません。


● 洗った後は、柔らかい布巾で拭き取るか、自然乾燥でよく乾かしてから収納します。


● 濡れたまま放置すると、カビの原因となりますのでご注意ください。



手作りの陶器の表情について


手作りの器には様々な味わいがあります。ヒビやシミに見えるものも、陶器に見られる特徴です。

ここでは陶器の表情を作りだす様々な特徴についてQ&A形式でご紹介していきます。


Q:これってヒビ割れ!?はじめから割れているようで不安なのですが


A:貫入(かんにゅう)と呼ばれる陶器特有の模様です。



貫入とは、陶器の表面に入る模様のようなヒビのことを言います。衝撃によって生じるヒビ割れとは全く性質が異なるものですので、汁漏れや割れの心配はいりません。


貫入をもう少し正確に説明すると、「陶器の焼成後、冷ます過程で生まれる薄い筋」と言うことができます。陶器の柔らかい素地(陶土)と上塗り釉薬(ガラス質)の収縮率の違いによって生み出されます。


小さい細かいものから目に見えるものまで、様々な貫入が存在しますし、

器を使い続けることで自然に生じる「経年貫入」というものもあります。


油や料理の色が染みていき、貫入にも使うごとに変化が見られていきますので、

器を育てる楽しみを感じることができます。



Q:色がところどころ違うのですが…


A:釉薬(ゆうやく)のムラと呼ばれる、器の特徴です。



釉薬のムラとは、釉薬のかかり具合によって生じる濃淡のことを指します。

焼入れの際、窯中の位置によって熱の伝わり方が異なることもあり、

それによっても濃淡が出てきます。


釉薬は、職人さん(作家さん)が手作業でひとつひとつ丁寧にかけていくので、

均一にかからないということも起こり得ます。


しかし、釉薬の流れた跡、釉薬溜まり、なども古くから器の「景色」として楽しまれていますし、

基本的には良品として扱っているものなので、ご使用上の問題はございません。


ムラも味わいとして楽しんでいただけると幸いです。




Q:小さな穴や黒いシミのようなものが気になるのですが…


A:小さい穴はピンホール、黒いシミは鉄粉と呼ばれる、器の表情です。


【ピンホールについて】


ピンホールとは、器の表面に見られるピンでつついたような小さな陥没や黒い穴のことを指します。


釉薬のかかった器には、釉薬をかけた際、生地についた有機物が焼かれて小さなへこみが生じることがあります。

焼き物である以上、ピンホールを避けることはできません。

陶器特有の現象なので、ご利用にあたっての心配は必要ありません。



【黒点について】


陶器にもともと含まれる鉄分が焼かれて酸化すると、

「黒点」となって現れ、器の表面に粉状に現れることがあります。

器の表面に出てきている状態を「鉄粉」と言います。



手作りの陶器だからこそ味わえる表情を、ぜひお楽しみください!

当店で取扱中のアイテムに関して、何かご不明な点がございましたら、

ご遠慮なくお知らせくださいませ。