手作りの器・食器のセレクトショップ ならびや商店

2019/12/10 09:56

陶芸作家

鈴木 美佳子 Mikako Suzuki

長野県松本市




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【プロフィール】

1972年 福島県生まれ

2001年 福島県伊達市にて制作・陶芸教室運営

2011年 震災により休業

2013年 京都府立陶工高等技術専門校 成形課終了

2018年 長野県松本市にて作陶再開


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現在、長野県松本市で作陶されている鈴木美佳子さん。



鈴木さんが手掛けるの器には土もの(陶器)と石もの(半磁器)のがあります。




土ものは、素地には目の細かい土を使い、白化粧、白マット釉、マンガン釉などを掛けたモノトーンでぱっとみの派手さは無いですが、成形の美しさと釉薬による輝きや貫入などの質感がとても魅力的な器です。




石ものは、白い生地に呉須とよばれる紺色の顔料を用いて、象嵌という技法により絵付けされた線描が素敵な器です。

フリーハンドの線描は薄くて硬質な印象の磁器にほっこりとした緩さや温もりを感しざせてくれる鈴木さんならでは表現です。



どちらも、さり気なく手間のかかる装飾がしてあったり、シャープでエレガントな造形が「飽きのこない料理映えする器」、そんな印象です。




鈴木さんの工房は松本市東部の山間にあります。

工房の前には川があり、いつも川の流れる音と鳥のさえずりが聞こえるようなロケーションの中で作陶されています。



ご出身は福島県で、高校生のころから器に興味があった鈴木さん。

高校卒業後、イラストレーターを目指し東京の絵の専門学校へ通うと同時ぐらいに自宅近くの陶芸教室にも入会し陶芸も習い始めたそうです。


その後はイラストレーターとしてお仕事をされていたそうですが、紆余曲折あり、趣味でそれまでずっと続けていた陶芸を本業にすることを決意し、ご家族や知人の方に協力を得ながら、福島の伊達市に工房を構えて作陶活動と陶芸教室を始めたそうです。



「場所やお金の面では苦労しましたけど、自分で床を張ったり、壁を塗ったり、自分でも手を加えましたし、とても使いやすい工房です。とても思い入れがあります。

ですが、震災があり原発事故が起こり、結果的には10年で離れてしまいました。
今も福島に帰ればすぐに作業できるようにはしています。」



震災が起こり、原発事故も…。当時3歳のお子さんを抱える鈴木さんは放射能汚染の健康被害の心配もあり、京都へ避難。

離れた地で陶芸家としてリスタートするため京都府立陶工高等技術専門校へ入学しスキルアップを目指すことに。


かなりハードな技術習得のための訓練校を子育てしながら卒業するのは想像するだに大変だったことでしょう。


卒業後は関西方面に残るか福島へ戻るか迷走する中、保養(放射能から少し離れて休養する)イベントで松本を訪れた際、福島から移住しているご家族のお話や、福島と似ている風景や気候などから「ここしかない!」と移住を決めたそうです。


「移住し、工房となる空き家を紹介していただき、作陶できる環境が整い、現在に至っています。いろいろな方のおかげで、作陶できていることに感謝しかありません。」


2018年の春より、長野県松本市にて制作を再開されています。




器作りの中で、喜びややりがいを感じることを聞いてみました。


「不思議なことですが、作陶のほとんどが好きな作業です。轆轤場の掃除も得意です。

たぶん土と泥が好きなのだと思います。

ほかの作り手の方たち同様、窯出しのときはやはり喜びがあります。喜びというよりは安堵感でしょうか。」



成形の丁寧さや器の裏にもしっかり気を配っている辺りは、鈴木さんの几帳面さがうかがえます。



「以前は、質感や形など、自分の理想ばかり考えて作っていましたが、今は毎日使えるというのが最大のテーマです。
自分の毎日の食事で、『こんな器があったら良いなと思うものをいつも考えています。

使い勝手はもちろんですが、形や質感も見ていただけたら嬉しいです。」


そんな思いが詰まった鈴木さんの器を是非使ってみてください。



>鈴木さんの器一覧はこちら





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鈴木美佳子

長野県松本市


出店・出品情報はインスタグラムをご覧ください


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