2021/07/19 15:55
吹きガラス作家
小宮 崇 Takashi Komiya
富山県富山市
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【プロフィール】
1985生まれ 埼玉県 吉見町出身
2009 明星大学日本文化学部造形芸術学科ガラスコース 卒業
2009 新島ガラスアートセンタースタッフ勤務(ー2017)
賞歴
2014 第53回日本クラフト展 優秀賞
2016 第55回日本クラフト展 奨励賞
2018 アートフェア富山 北陸コカコーラボトリング賞
2018 越中アートフェスタ 優秀賞
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小宮さんは現在、富山県富山市にて吹きガラスの技法で創作活動をされています。
ガラス製の器や雑貨を伝統的な技法から小宮さんならではの表現方法を用いて作っておられます。
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埼玉出身の小宮さんがなぜ富山市で創作されているのでしょうか?
富山市はガラス造形の学校や市営のレンタル工房があったり、都市全体でガラス工芸の制作活動を応援してくれる地域なんだそうです。
小宮さんはガラスの作家として独立・スタートするにあたり、創作環境の整った富山市を選ばれたそうです。
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小宮さんがガラス工芸に出会ったのは大学の選択授業。
「美術教員を目指していたのですがガラスの授業を通して溶けたガラスの魅力とその素材の扱いの難しさに惹かれガラス工芸を続けています。」
そう語る小宮さん。造形芸術学科ガラスコースで基礎知識・技術を学び卒業します。
そして、
「大学を出て東京の離島にある新島ガラスアートセンターのスタッフとして働き始めました。
その工房では年に一度海外からガラス作家を招聘しワークショップを行なっている場所でした。
世界中のガラスに触れることのできる数少ない環境の中で仕事ができたことは私にとって大きくプラスになりました。」
新島は東京の南160キロ離れた美しい島。そこにそんな素晴らしい施設があるなんて知りませんでした。
そこで得た知識や技術が今の小宮さんの作品に色濃く反映されているようです。
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その「新島ガラスアートセンター」を8年間努めた後、ご自身の工芸作品や器や雑貨の創作活動を本格始動するため富山市へ。
創作でのこだわりや大事にしていることをお聞きしました。
「自然環境と人々の暮らしの繋がりの事は意識しています。 ガラス工芸が産業化してくるとクリスタルガラスなどの泡や異物がなく限りなく無色透明に近いものが良いものとされてきました。
そういったものもきれいでいいのですがロスも多くなり溶かす製造工程もたくさんの燃料を使わなければいけません。
そういうモノ作りに疑問を持ち、泡も含まれているけれども何か惹かれるものがある、もう少し原始的なガラスの魅力を見つけられたらと思っています。個人のレベルならばそのような試みもできるので個人作家という道を選んだのかもしれません。」
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創作での苦労や反対に喜びややりがいを感じることもお聞きしました。
「うつわづくりで大変なことは思った形を体現できるまでの工程です。
常に温度管理が大切な仕事なのでその形に至るまでの熱まわりと形状の工程のマニュアル化することは時間のかかる作業なので。
しかし試作を重ねていくうちにその作業に無駄がなくなってくるのがわかる時があります。そういう時はその技術が手に馴染んでくるような気がして嬉しいです。」
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手吹きガラスは高温で溶けたガラスを金属管の端に巻き取り、常にくるくると回転させながら息を吹き込んだりジャックと呼ばれる金属製の箸などを使って一度作り始めたらノンストップで一つひとつ作られます。
温度調節やタイミングを見計らいながら少しずつ、時には一気に形を変え整形されます。
そんな伝統的な技法から独自の技法で表現された小宮さんならではの世界観を感じる素敵な器たち。
「皆さんの生活が豊かになるように」そんな気持ちが込められた小宮さんのガラスの器をぜひ使っていただきたいと思います。
ユラユラとした揺らめく手吹きガラスの魅力を感じてください。
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小宮崇さんの最新情報はインスタグラムをご確認ください。